仕事のため、泊まりがけで出かけることになったお母さん。
その日スタンリーは宇宙船で地球を飛び立ち、火星へと向かいました。
しばらくして、スタンリーの家に戻ってきた宇宙船。
宇宙船の中から出てきたのは、小さな火星人でした。
今回は、2019年の第65回青少年読書感想文全国コンクール、小学校低学年の課題図書にも選ばれた読書感想文におすすめの本、『スタンリーとちいさな火星人 』(サイモン・ジェームズ 作)を紹介したいと思います。
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『スタンリーとちいさな火星人』のあらすじ
仕事のため、泊まりがけで出かけることになったお母さん。
そのことを知ったスタンリーは、地球を離れることにしました。
家の庭からダンボールで出来た宇宙船に乗りこんで、スタンリーが向かったのは火星です。
…しばらくして家の庭に戻ってきた宇宙船には、小さな火星人が乗っていました。
スタンリーにそっくりな火星人。
でも、火星人は「スタンリーではない。」と言い張ります。
お兄さんのウィルにもお父さんにも。
晩ごはんの時間になっても、火星人はスタンリーに戻りません。
火星人であることを理由に手を洗わない、歯を磨かない、お風呂にも入らない、寝るときもヘルメットをかぶったままのスタンリー。
お父さんはため息をつきました。
次の日、火星人になったままのスタンリーは学校に行きました。
そこで親友のジョシュに
「おまえは火星人じゃない。スタンリーだ。」
と言われ、怒ったスタンリーはジョシュを突き飛ばしてしまいます。
家でも学校でも、火星人のままのスタンリー。
スタンリーはいつ火星人からもとのスタンリーに戻るのでしょう。
主な登場人物
スタンリー
お母さんが泊まりがけの仕事で出かけた日、家の庭にあるダンボールの宇宙船で火星に向かう。
ウィル
スタンリーのお兄さん。
ジョシュ
スタンリーの親友。
感想
お母さんが泊まりがけの仕事で出かけた日。
スタンリーは、ただただ寂しかったのかなと思います。
お母さんに出かけて欲しくない、家にいて欲しい…そういう気持ちでいっぱいだったのではないでしょうか。
そのような気持ちを素直に言えないスタンリーは、お母さんが出かけるときにも手を振れず、きちんと「行ってらっしゃい」のあいさつも出来ませんでした。
お母さんが出かけた後、スタンリーはどうしてダンボールの宇宙船に乗りこんで火星へと向かったのでしょう。
いろいろな考え方があると思いますが、私は、お母さんのいない間スタンリーとしてではなく火星人として過ごすことで、お母さんのいない寂しさを紛らわそう(忘れよう)としていたのではないかと思います。
スタンリーにとって、火星人として過ごしている間はスタンリーではありません。
自分は火星人なんだから、スタンリーではないんだから、お母さんが出かけていてもいなくても関係ないんだ。
お母さんのいない寂しさを忘れるため、必死にそう思おうとしているようにも感じます。
学校で親友のジョシュに
「おまえは火星人じゃない、スタンリーだ。」と言われたとき、言い合いになりジョシュを突き飛ばしてしまったのも、このようなことからスタンリーだとは認めたくない気持ちがあったのかもしれません。
お母さんが家に帰ってきて、火星人でいる必要がなくなったスタンリー。
火星人からスタンリーに戻り、お母さんに「ぼくも会いたかった」と素直に言えたときには、読んでいる私も肩の力が抜けてホッとしました。
まとめ
今回は小学生の読書感想文におすすめの本『 スタンリーとちいさな火星人 』(サイモン・ジェームズ 作)を紹介しました。
本は読み終わったものの、読書感想文の書き出しに悩むお子さんも多いと思います。
何日たってもなかなか書き出せない…というときには、このような本を参考にしてみてはいかがでしょう。
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