今回は、国語の文法で勉強する体言止めの意味や使い方について勉強したいと思います。
体言止めとは?使うとどんな効果があるの?
簡単にいうと、体言止めとは和歌や俳句などを書くときに、句の終わりを体言(名詞)で止める表現方法。
有名な百人一首の中にも体言止めが使われている歌がいくつかあります。
例えば次の2首。
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪(坂上 是則)
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関(蝉丸)
このように句の終わりを名詞で終える表現方法を体言止めといいます。
体言止めは和歌や俳句だけでなく、詩を書くときにも使われることが多い技法です。
もしかするとみなさんも詩を書くときに無意識に使っているかもしれませんね。
体言止めにすることで、読み終わった後に余韻が残ったり、また調子を強める効果があります。
関連記事⇒ 短歌とは?形式と表現技法について勉強しよう
体言止めの使い方。和歌や俳句・詩のほかにも
和歌や俳句、詩以外でも、日常的な文章で体言止めを使うことはあります。
文末を「~です」「~ます」調の単調な繰り返しで書くよりも、途中に体言止めを入れることでリズムが生まれ、読みやすい文章になるからです。
私も、あらたまった場所に提出する文章に体言止めを使うことはありませんが、日常的な文章では読みやすさを考えて体言止めを使うことがあります(赤字の部分)。
小学生になると国語の時間に勉強するようになる、ことわざや慣用句。
昔から使われてきたことわざや慣用句には、短い言葉の中にも深い意味があり、生きていくうえで役に立つ教えを学ぶことが出来ます。
国語の勉強の中でも、漢字を覚えるのが苦手というお子さんは多いと思います。
わが家でも子供が小学生になり、勉強面ではじめに手がかかったのは漢字でした。
…というのも、小学1年生で習う漢字は80字。
それが小学2年生では160字、小学3~4年生では200字というように年々覚える漢字の数は増えていきます。
このように体言止めは、使うことでリズムが生まれ、ひきしまった文章になるという良い点がありますが、ここで1つ注意!
体言止めの使いすぎには気をつけなければなりません。
料理に入れる調味料と同じで、適度な量だと読みやすく感じますが、使いすぎると読みにくく違和感を感じてしまうからです。
体言止めばかりの文章は読みにくい?
体言止めを使いすぎるとどのようになるのか、先ほど紹介した文章を体言止めばかりの文章に直してみたいと思います。
国語の勉強の中でも、覚えるのが苦手というお子さんが多い漢字。
わが家でも子供が小学生になり、勉強面ではじめに手がかかったのは漢字。
…というのも、小学1年生で習う漢字は80字。
それが年々覚える漢字の数は増えていき、小学2年生では160字、小学3~4年生では200字。
う~ん、どうでしょう?
同じ内容を伝えている文章ですが、先ほどのものと比べると読みにくくありませんか?
体言止めは適度に使うと効果的ですが、続けて使うとこのように読みにくくなります。
ほどほどに使うのが一番ですね。
スポンサーリンク
こちらもどうぞ。