小学生の夏休みの宿題の定番と言えば、読書感想文と自由研究。
夏休み以外でもお子さんの通われる小学校によっては、冬休みや春休みなどに宿題として出されることもあると思います。
課題図書の中から選ぶように…と指定されている場合はいいですが、自分たちで好きな本を選んでも良い場合、どのような本を選んだらよいのか迷われる方もいらっしゃると思います。
今回はそのような方のために、小学生のお子さん向けに読書感想文におすすめの本とそのあらすじを紹介したいと思います。
普段の読書の時間にもおすすめしたい本の数々。
本選びの参考にどうぞ。
スポンサードリンク
読書感想文におすすめの本(小学校低学年)
たっくんのあさがお【西村友里】
4月に小学生になった1年生の友子。
担任の先生はやさしく、友だちも出来ました。
小学校は楽しいけれど、1つだけ心配なことがありました。
それは隣りの席のたっくん。
大きくて力も強いたっくんのことが友子は苦手だったのです。
ある日の放課後、友子は育てているあさがおの様子を見に植木鉢のところへ行きました。
早く芽が出てくるといいな。
そう願いながら立ち上がったとき、友子の足が何かに当たりました。
振り返るとそこにはひっくり返った植木鉢。
いそいで植木鉢をおこして土を戻しましたが、あさがおの種が見当たりません。
「どうしよう。」
あさがおの種が見つからないだけでなく、その植木鉢の持ち主は、あのたっくんだったのです。
悪いことをしたら謝らなくてはいけない。
たっくんにも先生にも言わなくてはいけない。
…そう思う友子でしたが、怒られるのではないかと思うと、なかなか勇気が出てきません。
たっくんに、先生に、友子はこのことを伝えることが出来るのでしょうか。
正直に話したいけれど話せない、友子の葛藤する気持ちが伝わってくるお話です。
『自分だったらどうする?』と置き換えながら読むと、読書感想文もまとめやすいと思います。
読書感想文におすすめの本(小学校中学年)
ドリトル先生【ロフティング】
イギリスの小さな町でお医者さんをしているドリトル先生。
動物好きのドリトル先生のもとには動物たちが集まりますが、それが災いし、先生のもとを訪れる人間の患者さんの数は減ってしまいます。
「人間の医者はやめて、動物の医者になったらどうですか?」
ネコ肉屋のアドバイスで、動物たちのお医者さんになったドリトル先生。
動物たちの言葉を話せるすばらしいお医者さんとして、やがてドリトル先生の名は世界中の動物たちに知られるようになりました。
このように有名になったドリトル先生でしたが、先生は相変わらず気の毒な動物がいると見捨てることが出来ません。
サーカスから抜け出したワニもそうでした。
ワニを怖がり、先生のところへ病気の動物を連れてくる人たちはまたいなくなります。
再び収入のなくなったドリトル先生。
そんな生活の厳しくなったドリトル先生のところへ、ある日知らせが届きます。
アフリカのサルの間で重い伝染病が流行っているので来て欲しい。
そのような知らせでした。
サルたちを救うため、アフリカ行きを決意したドリトル先生。
先生たち一行の行く手には、どのような出来事が待ち受けているのでしょうか。
さらに詳しく⇒
『ドリトル先生』のあらすじ【読書感想文におすすめの本】 - 小学生・中学生の勉強
スポンサードリンク
タロとジロ【東 多江子】
昭和31年11月、南極観測船『宗谷(そうや)』は東京の晴海ふ頭を出発しました。
宗谷に乗っていたのは南極観測隊員53名、乗組員77名。
それから、南極で荷物の運搬をするために集められたカラフト犬22頭も乗っていました。
カラフト犬の世話をすることになったのは、地質学者の菊地徹さんとオーロラの研究者である北村泰一さん。
出発前に犬ぞりのドライバーとしての訓練を受けた2人は、南極に着いてからも試行錯誤を続けます。
犬の年齢や性格、体力、またそのときの体調なども考慮しながら、どの組み合わせで犬を配置するか、その都度考えました。
しかし、第1次越冬隊が南極で過ごす1年間は初めてのことばかり。
ケガをする犬、行方がわからなくなってしまった犬、 息を引き取る犬…たくさんの苦労がありました。
必死に過ごしてきた、そんな南極での生活もあとわずか。
第2次越冬隊と任務を交代する日は近づいていました。
ところが、思いもしない出来事が起こります。
第2次越冬隊を乗せた宗谷が、厚い氷にはばまれて昭和基地に近づくことが出来ないのです。
「最悪の場合は第1次越冬隊員の救出だけを行い、第2次の越冬はあきらめる。」という南極観測隊隊長からの命令。
果たして、第2次越冬隊員は昭和基地に辿り着けるのでしょうか?
そして南極にいるカラフト犬たちはどうなってしまうのでしょう。
さらに詳しく⇒
タロとジロ【読書感想文におすすめの本】 - 小学生・中学生の勉強
野口英世【浜野卓也】
1歳5か月の頃に左手にやけどをした野口清作(のちの野口英世)。
このやけどを負った左手のために、子供の頃にはいじめられたこともありました。
このとき、いつかみんなを見返してやろうと思った清作は勉強に励みます。
恵まれているとは決して言えない環境でも努力を続ける清作。
その甲斐もあり、清作の成績は優秀。
やがて医者になることを決意します。
しかし清作の家は貧しく、どのようにして医者の道を目指したらよいのかわかりません。
それでも、頑張っている姿はまわりの人の心を動かします。
清作のためなら…と支えてくれる人たちがいたのです。
どんな環境でも諦めずに努力を続け、またまわりの人たちに対する感謝の気持ちを忘れない野口英世。
人としても大変魅力的で、親しみのわく人柄にひきつけられることでしょう。
さらに詳しく⇒
野口英世とはどんな人?読書感想文におすすめの伝記 - 小学生・中学生の勉強
読書感想文におすすめの本(小学校高学年)
十五少年漂流記【ベルヌ】
1860年3月9日。
14歳から8歳までの少年たちを乗せた船、スルギ号は嵐の中を吹き流されていました。
メーンマストはへし折られ、広い海のどこを流されているのかわかりません。
やっとのことで暗礁に乗り上げ、陸に上陸したものの、船に積んである食料には限りがあります。
ここはどこなのか?
島なのか陸なのか。
これから迎える寒い冬に向け、少年たちがやらなければいけないことはたくさんありました。
『なぜ子供たちだけで船に乗っているのだろう?』、『家族のもとへ無事に帰ることができるのだろうか。』と次々にわいてくる疑問。
ページをめくるうちに、お子さんも気がつくと物語の中に引き込まれていることでしょう。
さらに詳しく⇒
読書感想文におすすめの本『十五少年漂流記』 - 小学生・中学生の勉強
まとめ
お子さんの興味をひきそうな本はありましたか?
今回は小学生の夏休みの宿題の定番、読書感想文におすすめの本を5冊紹介しました。
本選びの参考にしていただけると嬉しいです。
スポンサーリンク
こちらもどうぞ。
お子さんの夏休みの自由研究。テーマは決まりましたか?