今回は、小学校の算数で勉強する四則演算のルール(計算の順序)について書いてみたいと思います。
すぐに問題練習に取りかかりたい方はこちらをどうぞ。
四則演算とは?
四則演算とは、加算(足し算)、減算(引き算)、乗算(かけ算)、除算(割り算)の4つの計算のことをいいます。
小学校の算数では、足し算(+)、引き算(-)、かけ算(×)、割り算(÷)とはじめは1つずつ順番に習っていきますが、学年が上がるとともにこれら4つの計算が混ざった四則混合の計算を学んでいきます。
これにかっこの計算も加わってくるので、計算に慣れるまでは苦労するお子さんもいらっしゃるかもしれません。
でも、ルールさえしっかり覚えてしまえば大丈夫です。
四則演算のルール(計算の順序)
- 左から計算をはじめます。
- 掛け算(×)や割り算(÷)は、足し算(+)や引き算(-)よりも先に計算します。
- かっこ( )が出てくる場合は、かっこ( )の中から計算をはじめます。
※かっこには、[ ]大かっこ・{ }中かっこ・( )小かっこと種類があります。
いくつかのかっこが混ざっている計算をするときには、内側にあるかっこから計算をはじめましょう。
四則混合計算〈例題〉
次の計算をしましょう。
①8+3-5+7
②30÷6+8×4
③ 24-(3+5)÷4
④ (6+16÷4)×3
⑤42÷{12÷(5+1)+3×4}
⑥57-{14÷(26-19)×8}+12÷3
解き方
①は、×も÷もかっこ( )も使われていないので、左から順番に計算していきます。
8+3の部分から計算します。(計算する場所にはわかりやすく下線を引きました。)
①8+3-5+7=11-5+7
=6+7
=13 答え 13
②は、+と×と÷が出てくる計算式です。
まずは左から計算をはじめます。
割り算のあとに出てくる、足し算と掛け算ではどっちが先?
…と悩むお子さんもいらっしゃると思いますが、四則演算のルールにもあるように計算には順番がありますね。
掛け算と割り算は、足し算や引き算よりも先に計算をします。
この場合は、+よりも÷と×から先に計算をはじめます。30÷6と8×4を先に計算して、その答えを足します。
②30÷6+8×4=5+32
=37 答え 37
③は、( )の登場する計算です。
( )と-と+と÷が出てきますが、まず( )の中を先に計算します。すると-と÷だけの式になるので、次に計算するのは割り算だとわかります。
③24-(3+5)÷4=24-8÷4
=24-2
=22 答え 22
④は、一番にまずかっこの中を計算します。
( )の中には+と÷の計算がありますが、計算の順序のところにも書いてあるように、割り算から先に計算をします。
④(6+16÷4)×3=(6+4)×3
=10×3
=30 答え 30
⑤の式には、{ }と( )の2つのかっこが使われています。この場合は内側にあるかっこ(5+1)から先に計算をします。
⑤42÷{12÷(5+1)+3×4}=42÷(12÷6+3×4)
=42÷(2+12)
=42÷14
=3 答え 3
⑥でも⑤と同様に{ }と( )の2つのかっこが使われています。
かっこがいくつかある場合は、内側のかっこから先に計算をします。
計算の順序では左から順番に計算すること、また掛け算や割り算は足し算やひき算よりも先に計算をすることが決まっているので、{ }内を整理している間に12÷3も計算しておきます。
⑥57-{14÷(26-19)×8}+12÷3=57-(14÷7×8)+4=57-16+4=45
答え 45
まとめ
今回は、小学校の算数で勉強する四則演算のルール(計算の順序)について書いてみました。
この基本をしっかり理解しておくと、今後の学習で整数の部分が小数に変わっても分数に変わっても安心です。
計算に慣れるまでは、はじめに計算する部分に下線を引いてから計算をはじめるのがおすすめです。
このようにすると、今どこの部分を計算しているのかがひと目でわかります。
(目立つように色鉛筆等で線を引いてもいいですね。)
またお子さんが計算する際には、頭の中だけで計算せずに計算の過程を書いてもらうようにすると、計算間違いがあったときにもその原因がわかります。
- はじめに計算する部分に下線を引くこと。
- 計算の過程を丁寧に書くこと。
この2つで計算ミスは減らすことが出来ます。
家庭でお子さんと勉強する際にお役立ていただけたらと思います。
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