小学生・中学生・高校生の勉強

算数・数学・国語を中心に小学生・中学生・高校生の勉強や夏休みの宿題・おすすめの本について書いています。

しょうぼうじどうしゃじぷた

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子供と小さい頃に読んだ絵本。

子供の成長とともに読む本は変わっていき、本棚の中に並ぶ本も大人びていきます。

そんな中でもずっと手元に残しておきたい本があります。

今回はそんな絵本の中から、何度も繰り返し読んだおすすめの絵本『しょうぼうじどうしゃじぷた』を紹介したいと思います。

 

 

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『しょうぼうじどうしゃじぷた』のあらすじ

ある町の消防署。

そこにいるのは、はしご車ののっぽくんと高圧車のぱんぷくん、救急車のいちもくさん。

それから古いジープを改良して作られた、ちびっこ消防車のじぷたです。

じぷたを除く3台は、それぞれに得意なことがあります。

「どんなに高いビルが火事になっても、ぼくさえいれば心配ない。」と得意そうに話すのっぽくん。

「ぼくが力いっぱい水を吐き出せば、どんなに熱い火でも消えてしまうよ。」と話す、ぱんぷくん。

「けが人が出たときには、私がいなければ困るでしょう。」と話す、いちもくさん。

彼らの言う通り、大きな火事のときには3台が揃って出動し、大活躍します。

そんな3台と一緒に消防署に並んでいるじぷたですが、誰もじぷたに興味を示そうとはしません。

ちびっこでも働き者のじぷたですが、じぷたが活躍できる機会は限られているのです。

そんなじぷたを馬鹿にする、のっぽくんとぱんぷくんといちもくさん。

その度にじぷたは、胸の中で「ぼくにだって出来るんだぞ。」と悔しい思いをしてきました。

 

検閲の日。

ピカピカに磨かれた4台が消防署に並びます。

じぷたは隣に並ぶのっぽくん、ぱんぷくん、いちもくさんの姿を見て、羨ましくなります。

いつも活躍している3台と比べ、何だか自分がちっぽけで醜く感じてきました。

そのとき、消防署の電話が鳴り響きました。

隣村の警察からの電話に、消防署の署長さんの顔色が変わります。

山小屋の火事です。

放っておけば山火事になるかもしれません。

署長さんはすぐに、いつものように3台に出動を命じようとしました。

のっぽくんに、ぱんぷくんに、いちもくさん…。

でも、今回の山小屋の火事はこの3台では難しいことに気がつきます。

最終的に署長さんが出動を命じたのは、じぷたでした。 

消防士のおじさんが次々にじぷたに飛び乗ります。

じぷたと消防士のおじさんたちは、無事に山小屋の火事を消すことが出来るのでしょうか。

 

主な登場人物

じぷた

古いジープを改良して作られた小さな消防車。小さなポンプとサイレンがついている。 

 

のっぽくん

高いところまで伸びるはしごがあるので、上から水をかけて火を消すことも窓から人を助けることも出来る。はしご車。

 

ぱんぷくん

高圧車。力いっぱい吐き出した水で、火を消す。 

 

いちもくさん

一目散に駆けつけて、怪我した人を病院へ運ぶ救急車。

 

感想

みんなそれぞれに素晴らしいところはあるけれど、私は自分にできることをすればいいんだ。

今の自分のままでいいんだ。

『しょうぼうじどうしゃじぷた』を読むたび、このようなことを考えます。

子育てにははっきりと正解というものがないため、なかなか自信を持つことが出来ませんでしたが、小さい頃に子供が気に入っていた『しょうぼうじどうしゃじぷた』を何度も何度も読み聞かせているうちに、このように考えられるようになりました。

誰かに憧れ、その理想に近づけようとすることは自分を育ててくれることもありますが、その理想に近づけようとするあまり『こうでなくてはいけない。』と、心を縛りつけてくることもあります。

次第に自分でルールを作ってしまうんですね。

これが心地いいときもあれば、つらくなるときもあります。

人と比べている間は、なかなか心の平安は訪れません。

私は私にしかなれないし、誰かが私になることも出来ない。

少しずつですがこのようなことに気がつき、自分のいいところも悪いところも受け入れられるようになったことで、力が抜け、やっと自分に優しくなれたような気がします。

 

このように『しょうぼうじどうしゃじぷた』には、短い中にも大切なことが書かれています。大人の心にもじんわりと響く絵本です。

しょうぼうじどうしゃじぷた

しょうぼうじどうしゃじぷた

 

 

ちなみに『しょうぼうじどうしゃじぷた』の作者である渡辺茂男さんは、同じ福音館書店から出版されているくまくんの絵本シリーズの作者でもあり、またご存じの方も多い『どろんこハリー 』や『エルマーのぼうけん 』の訳者でもあります。

また絵を描かれた山本忠敬さんは、電車や働く乗り物の絵本でよく挿絵を描かれており、『ぶーぶーじどうしゃ 』や『しゅっぱつしんこう! 』などの絵本の作者でもあります。

これらの絵本も一緒にあわせて読んでみるのもおすすめです。

 

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