お子さんの勉強、みなさんはどんな風にしていますか。
家庭で見ているという方、家庭教師にお願いしているという方、塾に通いそこでみていただいているという方、様々だと思います。
わが家では子供が小学校に入学してからというもの、家庭学習を中心に行ってきました。
小学校の間は塾へ行かなくても、わからないところは家で教えればいいかなという考えのもと行ってきた訳ですが、これが実際にやってみるとはじめのうちは結構大変でした。
最近、本人が行きたいというので塾へは通い始めましたが、それでも迷った末に家庭学習は完全にやめずに今も続けています。
今回は、これまで続けてきた経験から感じる家庭学習の良さと、自分の子供を教える難しさについて書いてみようと思います。
自分の子供に勉強を教えるのって難しい?
勉強を教えること自体、学年が上に上がれば上がるほど、また難易度の高い内容になればなるほど難しいのですが、それ以前にどの段階の勉強を教えるにしても自分の子供を教えるという場合には、よそのお子さんを教えるのとは違う難しさがあります。
自分の子供だからケンカになりやすい
自分のお子さんに勉強を教えたことのある方なら経験済みの方も多いと思います。
よそのお子さんを教えるのとは違い、自分の子供だと同じことを教えるのでもケンカになってしまうことがあります。
「どうしてこんなこともわからないの?」
「……もういいっ!!」
というようなパターンですね。
わが家でも家庭学習をはじめたばかりの頃に経験したことがありますが、このようなケンカの後というのはお互いに嫌な気持ちが残ります。
子供の気持ちを修復するのに時間もかかり、こんなはずじゃなかったのにと深く反省したことも。
冷静になって考えると、この言葉は勉強しようとしている子供のやる気を失くさせてしまうひと言です。
どうしてこんなことを言ってしまったんだろうと考えてみたところ、そもそもケンカの起きた原因は私のどこかに『子供は自分の一部分』という感覚があったからではないかと気づきました。
だから、出来ないときやわからないときに、「こんなに教えているのに…。」ともどかしく感じてしまうのではないか。
そう思ったんですね。
子供は私とは別の人間。
親子なので似ているところもありますが、考え方が違ったり、得意なことや不得意なことが違っても当然です。
それなのに「これだけ教えたんだからわかるはずだ。」と決めつけること自体、おかしいんです。
よそのお子さんを教えるときには、このようなことはありません。
そのお子さんがどこまで理解しているのか、解き方や話を聞いているときの表情、会話などから判断し、それに合わせて教え方を変えていきます。
伝わりやすい言葉を選びながら、例えを用いたり、図を描いたり。
感情的にならずに冷静に教えることができるので、わかるまで一緒に勉強することが出来ます。
自分の子供だと忍耐力がなくなるのでしょうか?
ここが、よそのお子さんを教えるときと自分の子供を教えるときの大きな違いではないかと思います。
お互いに感情的にならないことが大切
家庭学習をするのであれば、お互い感情的にならないことが大切です。
そもそも親子の関係を悪くするために取り組んでいることではないので、わが家でもこれだけは避けたいと思いました。
幸い、私自身の間違っていたところに気がつき、反省し、改めたことでその後も続けることが出来ていますが、これがもしどうしてもうまくいかない場合(または反抗期に入り、これまでのようにいかなくなった場合など)には無理に親子で一緒に勉強しなくてもいいかなと考えています。
親が何度も言うことよりも、学校の先生や塾の先生のひと言の方が効くこともあります。
実際、先生に褒められたときというのは本当に子供もいい表情をしていて、自信がつきその後の行動にも影響することがあるんですね。
いろいろな意味で塾に通い始めてから、勉強に対するやる気が大きく変わりました。
甘えがなくなったというんでしょうか、以前よりも自分から動くようになりました。
テストがあり、順位がつくというのは、子供にとって刺激になり、モチベーションアップにも繋がっているようです。
わが家では塾に通いはじめるまで、このようなテストを受けてきませんでしたが、家庭学習のみ行う場合には、定期的に偏差値や順位の出るテストを受けると目標を見失わず、緊張感を保ちながら勉強が続けられると思います。
例えばテレビのCMでもおなじみの四谷大塚主催の全国統一小学生テストは、毎年6月と11月に全国規模で行われるテスト。
無料で受験することができ、その後いただける成績表では各教科ごとに全国における自分の偏差値や順位等を知ることが出来ます。
都道府県別の順位・男女別の順位や、分野別の正解・不正解もわかるので、テストを活かして苦手分野の克服に力を入れることも出来ます。
家庭学習の良い点
先ほど書いたように自分の子供だから教えにくいという点はありますが、家庭学習を続けてきて良かったと感じることはたくさんあります。
その中のいくつかを紹介します。
勉強をする習慣が身についた
小学1年生からはじめたので、まずは勉強の習慣をつけることからはじめました。
学校から帰ったら、まずは宿題をしてその後遊ぶ。
よほど疲れているときは別ですが、基本的に後回しにしないように。
うちの子の場合、低学年の頃は遊びたがってなかなかうまくいきませんでしたが、中学年に入る頃には出来るようになってきました。
低学年の頃は周りの話を聞いても、バラバラです。
この頃からしっかり出来ているお子さんもいれば、わが家のようなケースも。
学年が上がり、宿題の量が増えてくると、後回しにすると後がつらくなるという経験をするようになり、お子さんも変わってくると思います。
焦ることもあるかもしれませんが、長い目で見るといいですね。
わが家では塾に通うまでは、進研ゼミをやっていた時期、ドリルを中心にやっていた時期がありますが、基本的に平日は学校の宿題を優先にして、進研ゼミやドリルは出来るときに。
土日を中心に行うようにしていました。
その頃使っていたドリルの感想については、今後少しずつ紹介していく予定です。
進研ゼミについてはこちらの記事で書いています。
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子供の苦手分野がわかる
家庭学習の良さは、子供の勉強している様子を近くで見る機会が多いので、苦手な分野やつまずきやすいところが自然に把握できることです。
時間のない方は、宿題や問題集等の丸つけをするだけでもいいと思います。
答えを見ながらの丸つけなのでそれほど時間はかかりませんが、何度も丸つけをするうちに子供の引っかかりやすい問題というのがわかってきます。
その分野については、そのままにせず一緒に勉強する。
どうしてわからないのかを遡って教科書や参考書等で確認します。
これを繰り返すうちに、苦手な分野が1つずつ減っていき、その分野に対する苦手意識もなくなっていきます。
全てをみるということは時間的に難しいですが、苦手分野についてはそのままにしないこと。
これを意識するだけでもかなり変化があると思います。
苦手科目に対する取り組みは、こちらの記事で詳しく書いています。
子供のペースで勉強できる
塾に通う場合や家庭教師の方にお願いする場合は、『何曜日の何時から』と決まっているので、よほどのことがない限りそのスケジュールに沿って動くことになりますが、スケジュールに合わせて動くことが苦手なお子さんもいます。
わが家の子供も以前はのんびりしていて、学校から帰った後や休日は自分のペースで動きたがりました。
時間に追われるのが嫌だったようです。
そんなこともあり、習い事は数を絞り、勉強は家で教えるというスタイルでずっときました。
疲れているときには無理せずに休ませることができ、やる気があるときには子供のペースで集中して勉強出来るという点は家庭学習のいいところだと思います。
子供の大変さを理解できる
子供たちが勉強している内容を知っているということは、その難しさも理解できるということ。
自分も一緒に勉強し、問題を解いているので、「これだけやればさすがに疲れるだろう。」と子供の気持ちになって考えてあげることが出来ます。
そのため「勉強しなさい!」という言葉は不思議と出ないんですね。
「少し休んだ方がいいよ。」と声をかけることも多く、テストが良くても悪くても結果に左右されずに日頃の頑張りを評価してあげることが出来るようになります。
こんな風に私たち親が安定した気持ちで接してあげることも、子供にとっては大事なことなのかなと思います。
お互いに教え合う中で会話が増える
子供と同じ問題を解いたり、一緒に勉強することで、共通の話題が増えます。
算数においては解き方は1つではないので、「こんな解き方もあるよ。」とお互いに教え合うことも。
難しい問題にチャレンジし、たとえ時間がかかっても解けたときには、一緒になって喜んだり、または先に解けた方が先生になって教えるということもあります。
このように自分が教えるばかりではなく、子供から教わることも多いです。
まとめ
今回は、家庭学習や自分の子供に勉強を教えることの難しさについて書いてみました。
わが家ではお互いに疲れているときには無理をせずに休み、勉強するときも長時間続けて行わずにおやつやテレビなどの休憩を入れながら行うようにしています。
たまに勉強をしているはずが、違う話に脱線してしまうこともありますが、そんな話から最近の子供の様子を知ることもあるのでこのような時間も大切にしています。
いつまで続けられるかわかりませんが、勉強を通じて親子の間の思いやりや信頼感が強くなっていくといいなと思います。
~ お知らせ ~
ブログ名を『小学生の基礎からはじめる勉強法』から、『小学生・中学生の勉強』に変更しました。
以前投稿した記事に使用している写真については、旧ブログ名がそのまま写真中に出ていますがご了承ください。
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