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『羊と鋼の森』のあらすじ【読書感想文におすすめの本】

「これだ。」と思える仕事に、一体どれだけの人がめぐり合えるでしょう。

したいこともなく、このまま高校をなんとか卒業し、就職先を見つけて生きていければいいと考えていた17歳の高校生、外村(とむら)。

高校のグランドピアノの調律に訪れた調律師:板鳥との出会いにより、調律師の仕事という森の中に足を踏み入れることとなります。 

一歩、足を進めるたびに迷いそうになる深い森。

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今回は、中学生・高校生の読書感想文の本にもぜひおすすめしたい、宮下奈都さんの著書『羊と鋼の森 』を紹介します。

 

 

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羊と鋼の森』のあらすじ

たまたまそのとき教室に残っていたから。

おそらく、そのような理由で来客の案内をするよう担任の先生から頼まれた17歳の高校生、外村。

外村が案内することになったのは、体育館のグランドピアノを調律するためにやってきた調律師、板鳥でした。

これまで自分のしたいことが見つからず、時間を持て余していた外村でしたが、板鳥の調律に魅せられ、これを機に調律師を目指すこととなります。

 

板鳥に紹介された調律師を養成する専門学校を卒業後、板鳥の勤務する江藤楽器に就職。

調律師として働くことになったものの、調律師の仕事はまるで深い森の中をさまようようなものでした。

厳しい専門学校を卒業したものの、自分の調律の技術に自信の持てない外村。

仕事が終わったあとは、勤務先の店のピアノを使い調律の練習をする日々。

そんな外村に

「焦ってはいけない。」

板鳥は、そう伝えます。

「この仕事に、正しいかどうかという基準はないんだ。」

技術だけではない調律の仕事。

ただ音を合わせればよいということではありません。

誰のための調律なのか…。

もしもこのまま調律が上手くならなかったら。

不安になる外村に、同僚の調律師である柳はこう言います。

才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。俺はそう思うことにしてるよ。

調律を依頼する顧客に、同僚の調律師たちに育てられながら、 外村は自らの足で羊と鋼の森を歩き続けます。

 

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主な登場人物

 

外村(とむら)

北海道の山の集落で育つ。

高校時代に出会った調律師: 板鳥の調律に魅せられ、調律師になることを志す。

調律師養成のための専門学校を卒業後、故郷に近い町にある江藤楽器に就職。

入社5か月後からは7年先輩である柳の調律に同行し、調律の技術や顧客とのふるまい等を見習う。

柳をはじめとする先輩の調律師たちの仕事ぶり、仕事に対する考え方から、調律師とはどのような仕事なのか学んでいる。

業務終了後は、楽器店のピアノを使い調律の練習をする日々。

 

板鳥 宗一郎(いたどり そういちろう)

外村が調律師を目指すきっかけとなった調律師。江藤楽器に勤務。

 

柳(やなぎ)

外村の7年先輩にあたる、江藤楽器に勤務する調律師。

 

秋野(あきの) 

江藤楽器に勤務する40代前半の調律師。 

 

佐倉 和音(さくら かずね)

外村が初めて柳の調律に同行した際に訪れた佐倉家の双子の姉。

 

佐倉 由仁(さくら ゆに)

佐倉家の双子の妹。 

 

 

感想

『これが正しい』という基準がない調律師の仕事。

どこを目指していったら良いのかと、不安になる外村の感情が文章から伝わってきて、足元がグラグラするような気持ちになりました。

新しい仕事に就いたばかりの駆け出しの頃に誰もが味わう、仕事に対する怖さ。

もしかしたら自分にはこの仕事は向かないのではないか…。

私もかつてこのような気持ちになったことがありました。

ただ、彼の尊敬すべきところは、迷いながらも悩みながらも物事に真摯に向き合っているところ。

こういった姿勢というのは、どのような仕事をするうえでも大切なことだと感じます。

おそらく、自信ははじめからあるものではなく、経験から作られていくもの。

今は全く自信が持てない仕事でもこのような姿勢で臨んでいれば、やがて自分なりの答えが出るのではないでしょうか。

うまくいくことあれば失敗することもある。

それでもコツコツと続けていくこと。

このようにして少しずつ自信を身につけていったとき、外村はどのような調律師へと成長しているのか、とても楽しみです。

主人公の外村が、手探りで森の中を一歩一歩進むように、読む私もページをめくる速度を落とし、言葉の意味を噛みしめながら一行一行読んでいきたいと感じる…そのような本でした。

 

まとめ

今回は、2016年に本屋大賞を受賞した宮下奈都さんの著書『羊と鋼の森 』を紹介しました。

羊と鋼の森』は2018年映画化され、主人公の外村を俳優の山崎賢人さんが、外村が調律師を目指すきっかけとなった調律師:板鳥を三浦友和さんが演じられています。

現在フジテレビ系のドラマ『グッド・ドクター』ではとても難しい役を好演しており、目が離せない山崎賢人さん。『羊と鋼の森』では主人公の外村をどのように演じられているのか、こちらも期待が高まります。

羊と鋼の森 (文春文庫)

羊と鋼の森 (文春文庫)

 

 

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