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『億男』のあらすじ【読書感想文におすすめの本】

ひょんなことから宝くじが当たり、突然一男のもとに降って湧いた3億円という大金。

ネットで調べる情報では、この大金を手にした人間の身にはその後悲劇ばかりが起きているようす。

不安になった一男はお金と幸せの答えを探すため、 大学生のときに別れて以来15年間会っていない親友、九十九を訪ねることにします。

「お金と幸せの答え」を見つけるため、15年前のあの日、一男とは異なる道を選んだ九十九。

15年が経ち、彼はその答えを見つけることが出来たのでしょうか。

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今回は、中学生・高校生の読書感想文の本にもおすすめしたい、川村元気さんの書かれた『億男 』を紹介します。

 

 

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『億男』のあらすじ

妻と2人の子ども、それから3千万円という膨大な借金を残し、突然行方がわからなくなった弟。

一男はいなくなった弟に代わり、借金の肩代わりすることを決めます。

昼間は図書館の司書として、夜はパン工場で。

弟がいなくなり、借金の肩代わりをすることになり、一男の生活は一変します。

2つの仕事を掛け持ちして得る収入は月に40万円弱。

生活費をのぞく20万円を弟の借金の返済に充てても、全て返済するまでには30年以上の年月がかかる計算。

やがて借金の問題は、一男たち家族にも影響を及ぼします。

この借金の問題をきっかけに、妻との価値観の違いが表に出るようになり、妻はひとり娘を連れて家を出ていってしまったのです。

1年半になる、家族との別居生活。

『あのとき弟の借金の肩代わりを申し出なければ良かったのかもしれない。』と思う一男でしたが、今となってはもう取り返しはつきません。

そんなある日、一男はひとり娘であるまどかの誕生日を祝うため、2人で食事に出かけます。

その帰り道。

駅ビルのショッピングフロアの入り口では福引きをしていました。

何も買う予定のなかった一男たちに、近づいてきたのは1人の老婦人。

『よかったら、どうぞ。』と、福引券を差し出します。

まどかの欲しそうな3等の自転車。

一男はそのエメラルドグリーンの自転車が当たることを祈りますが、当たったのは10枚の宝くじ。

しかし、この10枚の宝くじが一男の運命に影響を与えることになるのです。

 

 

主な登場人物

 

大倉一男(おおくらかずお) 

図書館に勤務する司書。

2年前の大みそか、一男の弟が妻と2人の子供を残し、いなくなったことから徐々に生活が一変する。 

弟の残した3千万円の借金を肩代わりしたことがきっかけで、一男の家族もまたバラバラに。 

借金返済のため、図書館の仕事とパン工場の仕事を掛け持ちしている。

 

万佐子 

一男の妻。百貨店で働いている。

『どうしても好きなものや、心から欲しいものがない。』という万佐子に、週に1度、万佐子の好きになりそうな本を1冊選ぶようになった一男。

このやりとりがきっかけとなり、やがて2人は結婚する。

 

まどか 

一男のひとり娘。

現在は母親の万佐子と2人で暮らしている。 

 

九十九(つくも) 

大学時代に落語研究会で知り合った、一男の親友。

文学部だった一男に対し、九十九は理工学部

落語の腕前も、学校の成績も、プログラミングの才能もあり、どこの企業からも引っ張りだこだった。

大学時代は四年間、毎日のように一男と過ごしていたが、15年前のある日を境に一男と会うことはなくなった。

 

感想

人は自分の置かれた状況によって、こんなにも悩みが変わるものなんですね。

3億円を手にしてからの一男の悩みは贅沢な悩みのようではありますが、実際わが身に同じ出来事が起こったらどうでしょう。

手に余るほどのお金を受け取ることで、これまでのように穏やかな気持ちで日々暮らすことが出来なくなるような気はします。

宝くじが当たったら、真っ先に仕事を辞めたい。

そう考える人は多いと聞いたことがありますが、当選したお金を元に暮らしていくということは怖いことでもあります。

この本を読み進めるうち、有り余るほどのお金は、働く意欲や、何かを手に入れたいと思う欲…当たり前のようなこれらの欲をも奪っていくことを知り、何事もほどほどがいいんだという気持ちになりました。

限られた給料の中でやりくりすることは大変なこともありますが、使える金額が限られているからこそ次へ繋がる意欲が湧いてくるもの。

本来ならば羨ましく感じてもおかしくない九十九をはじめ、十和子に百瀬、千住の話ですが、彼らの話から感じるのはどんなに逃れようとしても決してお金から逃れられない深い悲しみのようなものでした。 

お金と幸せの答えについて、学校で深く学ぶことはなかなかありません。

だからこそ、中学生・高校生のうちから自分自身でこのことについて考える機会を持つことは非常に大切なことではないかと思います。

将来どんな仕事に就きたいか、そして得たお金をどのように使っていきたいか…宝くじはそう簡単に当たるものではありませんが、お金に振り回されないためにも自分の将来についてしっかりと考えてみる必要を感じます。

 

まとめ

今回は、川村元気さんの書かれたおすすめの小説『 億男 』を紹介しました。

『億男』は映画化が決まっており、佐藤健さん・高橋一生さん・藤原竜也さん・沢尻エリカさんなどが出演し、2018年10月19日に公開される予定です。

一男や九十九をどのように演じられるのか、今から楽しみですね。

億男 (文春文庫)

億男 (文春文庫)

 

 

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