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ぼくは明日、昨日のきみとデートする【あらすじと感想】

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あなたの未来がわかるって言ったら、どうする? 

勇気を出して声をかけたあの日。

もし、このことがわかっていたなら…。 

今回は、七月隆文さんの書かれたおすすめの恋愛小説『ぼくは明日、昨日のきみとデートする 』を紹介したいと思います。

 

 

 

ぼくは明日、昨日のきみとデートする』のあらすじ

この人だ…という直感。

美術大学に通う学生、南山高寿はある日、大学までの電車内で唐突に恋をしてしまいます。

大学が同じというわけでも、バイトが同じというわけでもない。

この電車を降りてしまえば、もう2度と会えないかもしれない人にひと目ぼれをしてしまったのです。

今までこのようなことはしたことのない高寿でしたが、この直感に突き動かされるように声をかけます。

高寿がひと目ぼれをしたのは美容師の専門学校に通う、清楚で品のある顔立ちをした福寿愛美。

「電車の中でひと目ぼれした。」と告げられた愛美は驚いた様子をみせますが、会話をするうち、徐々に心を開いていきます。

その後、2人で美味しいものを食べたり、映画を観たり。

電車の中でたまたま出会った高寿と愛美でしたが、 やがて交際がはじまります。

1人でいるときも、2人でいるときも、何かにつけて彼女のことを考えていることに気づく高寿。

好きな人と両思いでいることの幸せをかみしめているのは高寿だけではなく、愛美も同じように見えました。

私、涙もろいんだ。

初めて手をつないだとき、初めて料理を作ったとき、初めてお互いの名前の呼び方を変えたとき…愛美は涙を流します。

この涙は嬉し涙なんだろう、そう思っていた高寿でしたが、まさかこんなにも深い意味があったとは思いもしませんでした。

愛美が隠していた秘密。

部屋に落ちていたメモ帳をきっかけに、この秘密を知ることになった高寿は…。

 

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主な登場人物

 

南山高寿(みなみやま たかとし)

木野美術大学マンガ学科に通う20歳の学生。

将来の夢は、イラストレーターと作家。

5歳の頃に起きた大震災で命を落としそうになったが、見ず知らずの人に助けられ、命拾いをしたことがある。

大学までの電車内で、目の前にいた愛美にひと目ぼれをする。

 

福寿愛美(ふくじゅ えみ)

美容師の専門学校に通っている20歳の学生。 

5歳の頃に出掛けたお祭りの会場で屋台の1つが爆発。

その場にいたため危うく命を落とすところだったが、その直前、誰かに手を引かれたため巻き込まれずに済んだ。 

今の時代には珍しく携帯電話を持っていないため、高寿への連絡は公衆電話から。

涙もろい。

 

上山(うえやま) 

高寿の実家の近所に住む、幼稚園に入る前からの親友。

おしゃれのセンスがあり、女の子からよくモテる。 

愛美とのことを相談。  

 

感想

この本を初めて手にしたとき、このような結末は想像もしませんでした。

2人が幸せであればあるほど、後半を読むのがせつなくなります。

どうにも出来ない運命を受け入れようとしている愛美、運命に抵抗はするものの愛美の深い思いを知り、受け入れようと努力する高寿。

物語は主に高寿の目線で書かれていますが、文庫本の裏表紙に書かれていた

彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる

という内容紹介の言葉どおり、秘密を知った後にはもう一度、今度は愛美の目線で読んでみたくなります。

はじめから最後まで、一気に読みたくなる恋愛小説。 

特に最後の一文には、心が震えました。 

 

まとめ

今回は、七月隆文さんの小説『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を紹介しました。 

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)

 

 

この小説は映画にもなり、福士蒼汰さん・小松菜奈さん・東出昌大さんなどが出演されています。

清楚で品のある顔立ちに、ミステリアスな魅力を持つ小松菜奈さん。

愛美の雰囲気にぴったりのキャスティングだと感じました。

本を読んだ後は、ぜひ映画でもお楽しみください。

 

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