ペットとして子供たちにも人気のハムスター。
ハムスターを飼いたいけれど、初めてで飼育方法がわからないという方もいらっしゃると思います。
今回は、わが家で飼っているパールホワイトハムスターの飼育方法を参考に、ハムスターの飼い方について紹介したいと思います。
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パールホワイトハムスターって?
パールホワイトハムスターはジャンガリアンハムスターの一種。
体の毛は全体的に白く、背中の部分に黒っぽい(灰色っぽい)線が1本入っています。
体長は、生後半年で10cmほど。
生まれたばかりで家に来た頃と比べると、ひと回り以上大きくなっています。
座ったところを上から見ると、まるで白い大きな大福もちのようです。
ハムスターの習性
ハムスターは夜行性
ハムスターは夜行性の動物です。
基本的に昼間は、ケージの中の巣箱や木くずの中に潜り静かに寝ています。
たまに巣箱から眠そうに起きてきて、水を飲んだりトイレに行ったりしますが、それが終わるとまた巣箱や木くずの中に潜り、再び寝始めます。
ハムスターが本格的に活動するのは、夜。
部屋の電気が消え、みんなが寝静まる頃になると活発に動き始めます。
夜中、目が覚めたときにハムスターのいる部屋の様子を明かりをつけずにそっと覗いてみると、ケージの中にある滑車を一生懸命に走っている音が聞こえます。
ハムスターが1日に走る距離は3kmとも言われていますが、そのほとんどはこのように夜中に走っているんでしょうね。
ハムスターの砂浴び
ハムスター用品を揃えていると、砂浴び用の砂というものを見かけることがあります。
「これは何だろう?」
と、思う方もいらっしゃると思います。
実は、ハムスターは私たち人間のようにお風呂に入ることはないのですが、ハムスターにとっては砂浴びがお風呂の代わりになっているんですね。
砂の中でゴロゴロと転がったり、砂に体をこすりつけたりしながら、体についた汚れを落としています。
ただ、砂浴び用の砂や、砂を入れるためのお風呂を用意しても、ハムスターによってはそこで砂浴びをしないことがあるかもしれません。
わが家のハムスターはトイレとお風呂の区別がつかないようで、用意したお風呂ではなく、トイレの砂をきれいにするとそこで砂浴びをしています。
出来れば砂浴び用のお風呂でして欲しいところですが、これは仕方ありませんね。
そんなこともあり、わが家ではまめにトイレ掃除を行い、きれいな砂を入れるように気をつけています。
これまで観察したところ、トイレが汚れているときには砂浴びはしていないので、ハムスターはきれい好きな動物だと感じています。
どうしてケージを噛むの?
ハムスターがケージの金網をガリガリガリガリ…。
こんなに噛んで、歯は大丈夫なのかな?
ストレスでもたまっているのかな?
ハムスターを飼いはじめたばかりの頃、どうしてケージをガリガリするのか気になったので、ペットショップの店員さんに尋ねたところ、次のように教えてくださいました。
ハムスターの歯は固いものをかじって擦り減っても大丈夫なように、少しずつ伸びています。
そのような性質から、逆に固いものを噛まないとハムスターの歯は伸びすぎてしまうのだそう。
ケージだけでなく、木でできた巣箱などをかじることもありますが、あまり心配しなくてよいとのことでした。
ただ、1日中ケージの中にいることでストレスがたまっている場合もあるので、ケージから出して広い場所で遊ばせてあげることも大切だそうです。
その際は、狭い場所に入り込んだり、どこへ行ってしまったかわからなくなるといけないので、周りを囲うようにするなど注意しましょう。
ハムスターって鳴くの?
ハムスターの鳴き声って、聞いたことがありますか?
これまで一緒に暮らしてきましたが、私もハムスターの鳴き声はほとんど聞いたことがありません。
ただ、私たちの気づかない間にケージの隙間から脱出をしたことがあったのですが、
「ええっ?どうしてケージの外にいるの?」
と大騒ぎになり、家族総出でやっとのことで捕えたときに、もしかすると怒ったのでしょうか?
キィー キィー
と、鳴いたことがありました。
このときは前日の夜に、冬に使っていたヒーターのついた巣箱を違う巣箱と入れ替えたのですが、コードを入れるための隙間があったことに気づかず、どうやらそこから脱出してしまったようです。
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ハムスターの脱走に注意
ハムスターがケージにいない!!
自分たちでハムスターを散歩させようと、承知してケージの外に出しているときはいいのですが、先ほどのように、それ以外の予想もしないときにハムスターがケージからいなくなっていることがこれまで3回ほどありました。
ケージの掃除をしたあとに、付属のパイプ部分がしっかり固定されていなかったために、そこから脱走したというケースや、トイレの砂を掃除した後に蓋がしっかりしまっていなかったというケース。
このようなことがあるのでケージを掃除するときには、細心の注意が必要です。
ちなみに、これまでハムスターがケージから脱走したのは、夜の間がほとんどです。
朝起きてケージが空になっていることに先に気づけばいいのですが、まさかいなくなっているとは思わないので、真っ先に向かう場所は洗面所やキッチンになります。
そして朝ごはんを作ろうとキッチンで料理をしているときに、足元を走り去る白い物体に気がつき、寝起きのぼーっとする頭で考えます。
あれは何だろう?
しばらくして、はっと気がつき大騒ぎになるというパターンですが、ケージから出ているハムスターの走るスピードは速いため、気がつかないうちに足の下に潜っていることも。
「早く捕まえなくては。」
と焦り、うっかり踏んでしまってはいけないので、万が一ケージから脱走したときには落ち着いて行動するようにしましょう。
また捕まえたハムスターは、自由を手に入れたのが嬉しいのか(?)いつもと違い興奮していることもあります。
再び逃げ出そうとして手の中で暴れることもあるので、落下させないように気をつけましょう。
ハムスターの寿命は?
ハムスターの寿命は2年~3年ほどと言われています。
もともと短い寿命のハムスターですが、夏の暑さや冬の寒さにはとても弱いので注意が必要です。
夏の暑さと冬の寒さに注意
ハムスターはもともとは砂漠地帯に住んでいた生きもの。
砂漠地帯とは言っても、地下にトンネルを掘り陽射しを避けて暮らしていたので、夏の暑さにも冬の寒さにも弱いんですね。
真夏の暑い時期には熱中症にならないよう、直射日光の当たらない冷房のよく効いた部屋の中にケージを置き、涼感キューブ やひんやりひえひえハウス のようなものを併用して涼しくしてあげるといいでしょう。
また冬の寒い時期には、ウッドチップだけでは寒く震えていることもあります。
ハムスター用のドームヒーター やシートヒーター などを使い、寒さから守ってあげると安心です。
ハムスターの飼育に必要なもの
ケージ
ハムスターを飼育するにあたり、まずはじめに用意したいのはケージです。
ケージはハムスターが1日を過ごす場所なので、快適に暮らせるようにしてあげたいですね。
ケージの中には、餌入れや巣箱、トイレ(ハムスターのトイレ用の砂を入れます)、お風呂(お風呂用の砂を入れます)、水を飲むための給水器、そしてハムスターが走るための滑車を用意します。
ケージによっては、このようにはじめからある程度のものが一式セットになったものもあります。
1つずつ探すのは大変なのでこのようなケージを選び、足りないものをつけたすというのもおすすめです。
アイリスオーヤマ ハムスターケージ 3階 クリアブルー HSCG-412C
ウッドチップ
ケージの床の部分には、ウッドチップを敷きます。
こうしておくとハムスターはウッドチップを自分で巣の中に運び、ふかふかのお布団のようにしてその中で眠ります。
このウッドチップの運び方ですが、初めて見たときには驚きました。
なんと!口の中に入れて運ぶんですね。
ウッドチップをたくさんほっぺの中に詰め込んで巣箱の中に入って行き、そこで出してはまたウッドチップを集めに来ます。
このような可愛らしい姿を眺めているだけでも、時間はあっという間に過ぎていきます。
ハムスターの餌
飼いはじめたばかりの頃はドライタイプのハムスターフードを主食に与えていましたが、あるときから食べなくなってしまい、それからはひまわりの種とキャベツ・にんじんなどの野菜をよく食べるようになりました。
最近はひまわりの種だけでなく、とうもろこしや大麦など他の穀物も入ったこのような餌を好んで食べています。
(写真:無心でミックスフードを食べ続ける、わが家のハムちゃん)
同じハムスターでも好みが変わることがあるので、一度にたくさん購入せず、様子を見ながら購入するのがおすすめです。
トイレの砂
ケージの中にトイレを用意したら、その中にハムスター用のトイレ砂を入れます。
トイレが汚れたら、まめに小さめのスコップで取り除き、新しい砂を補充して清潔にしておきます。
SANKO ハムスター・リス用トイレ砂 ミニクリーン 1.1kg
ハムスターのお風呂
先ほども紹介した、ハムスターのお風呂。
お風呂とトイレの区別がつかないようで、わが家のハムスターは用意したお風呂ではなくトイレを掃除したタイミングで砂浴びをしていますが、本当ならお風呂を使って欲しいところです。
用意する場合は、ハムスター用のお風呂に、お風呂用の砂を入れ、ケージの中に入れておきます。
三晃商会 SANKO ハムスターのバスハウス ワイド P20 ハムスター 砂浴び
夏の暑さと冬眠への対策
先ほど紹介したように、ハムスターは夏の暑さと冬の寒さに弱いため、この季節には注意が必要です。
夏には部屋に冷房を効かせ、心配な場合はこのようなグッズを併用するといいでしょう。
冬は、特に注意が必要です。
私たちもハムスターを購入する際に、ペットショップで説明を受けましたが、ハムスターは気温が下がり寒くなると、丸くなったまま固くなってしまうことがあるそうです。
この状態は、『冬眠』とか『凍る』という言葉でも表現されます。
ハムスターが冬眠してしまった場合には、体をゆっくりと暖めてあげることで再び目が覚めることもあるようですが、小さなハムスターにとって負担は大きく、命に関わることもあるそうです。
もともと寿命が短いハムスター。
この小さな命を守ってあげるためにも、冬は冬眠させないよう気をつけなくてはなりません。
ちなみにハムスターのヒーターですが、シートタイプのものやドームヒーターなどがあります。
わが家では迷った末に、ドームヒーターを購入しました。
わが家でも使っているこのドームヒーターは、ヒーターの部分が高温と低温のリバーシブルになっています。
使い方は簡単です。
ケージの中にドームヒーターを入れ、後はコンセントを差し込むだけ。
(コードが短いため、ケージを置く場所によっては延長コードが必要になることもあります。)
部屋の暖房を消してしまう夜中や、家を留守にするときも、寒いときにはこの中に潜っていてくれるため、このヒーターがあるおかげで安心していられます。
わが家のハムちゃんの様子を見ていると自分でうまく使い分けているようで、暑くなると自分から這い出てきて、火照った体を冷まし、また寒くなると入っています。
まとめ
小さくて可愛らしいハムスターとの暮らし、少しイメージが出来たでしょうか?
今回は、子供たちにも人気のハムスターの飼い方について書いてみました。
ハムスターを飼う場合にはご家族でよく相談をし、最後まで責任を持って育てるようにしましょう。
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