気になる方も多い中学受験。
小学校に入学し、早くから中学受験を念頭に学習塾に通っているお子さんもいれば、順調に伸びているお子さんの成績を見て受験を意識しはじめるという方もいらっしゃると思います。
今回は中学受験をする場合のメリットとデメリットについて、考えてみようと思います。
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中学受験のメリット
勉強のモチベーションアップに繋がる
中学受験のメリットとしてまず浮かぶのは、勉強に対するモチベーションです。
同じ勉強をするのでも、目標がある場合とない場合とではやる気にも大きな違いが出てきます。
入りたい志望校を具体的に決めることで、テストの点数や順位、偏差値のような数値以外の目標が定まるので、受験を通し勉強するうえでのモチベーションが上がります。
受験日に標準を合わせ、それに向け自分の学力を上げていくという長い期間での勉強に対する取り組み方は、日頃受けている定期的なテストとはまた違います。
たまには休みたい、遊びたい…そんな風に思うこともあるでしょう。
そんな自分とどうつき合っていくか、自分に合った気分転換の仕方も探しながら、自分に負けずに勉強を続けていくという経験は中学に入ってからも、また高校に進学し大学受験に向けて勉強に取り組む際にも役立つことでしょう。
頑張って勉強をすればするほど、受験日が近づくにつれ志望校判定で一喜一憂することもあるかもしれませんが、ここをどう乗り越えるかというのは非常に大切なところ。
「絶対に受かるぞ。」という気持ちを持ちながら勉強を続けることはたやすいことではありませんが、この厳しい受験を経験することで学力だけでなく精神的な面でも子供たちは強くなるのではないでしょうか。
現在の学力に満足せず、上のレベルを目指すことが出来る
中学受験を目指すお子さんたちは、皆さん本気で受験に備えてきます。
その中に自分も身を置くことで、これまでと同じ勉強時間・勉強方法では太刀打ち出来ない、なかなか成績が伸びないというつらい経験をすることもあるかもしれません。
しかし短期間では結果が出なくても、努力を続けていれば長期的な面で努力の成果は徐々に出てくるもの。
諦めずに続けることで、このような受験でなければ経験できない貴重な経験をすることが出来ます。
現状の自分に甘んじず上を目指そうとする気持ちが養われ、勉強への取り組み方の意識も変わっていくことでしょう。
将来の自分の夢に合わせて進路を選べる
将来自分が何になりたいのか、目標が決まっているお子さんの場合には、最終的なゴールからどこの学校を目指せばよいかを中学受験の際に選ぶことが出来ます。
例えば医師になりたい場合、希望する医学部への進学率が高い学校や、そのための手厚いフォローをしてくれる学校はないかなど、そのような基準で志望校を探してもよいでしょう。
どの学校を志望校にするかは、学校の雰囲気・学力・将来の夢など、何を基準にするかは人それぞれですが、お子さんや塾の先生方ともよく話し合い納得のいく学校を選ぶことで勉強への意欲も湧いてくることでしょう。
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中高一貫校の魅力
学校によっては違いはありますが、基本的に中高一貫校の場合、高校受験にかける時間がない分、ゆとりのあるカリキュラムの中で教育を受けることになります。
中高一貫校の良い点は、高校受験までの3年間ではなく大学受験までの6年間という長いスパンでものごとがみられること。
中学と高校が連携しており、中学生の間に高校での勉強に入ることができる学校が多いのも中高一貫校の特徴です。
そのため早い段階で大学受験対策に入れるというメリットがあります。
環境を変える機会になる
自分しだいで環境を変えることが出来る。
それが中学受験の良さでもあると思います。
現在通っている小学校における人間関係がうまくいっていない場合、またはこのまま地元の公立中学校に進学するには不安がある場合など、環境を変えたい場合に中学受験をすることで新たな環境に身を置くことが可能になります。
そのためには中学受験に向け相当な勉強をしなければなりませんが、本気で環境を変えたいと考えていればいるほどそれが勉強に対する原動力になることもあるのではないでしょうか。
新たな環境で再スタートしたい場合には、学校の説明会や行事等に積極的に参加したり、周りの評判を聞くなどして、それぞれの学校の校風や雰囲気を知った上で、ここならやっていけると思える場所をお子さんと一緒に探してみるのがいいと思います。
そのような場所に出掛けると、自分は受験するんだという意識が子供たちの中にも芽生えます。
自分しだいで人生は切り開いていける…中学受験はその様な機会でもあります。
中学受験のデメリット
一生懸命に中学受験に向け勉強を続けてきても、全員のお子さんが第1希望の学校に入れるということはありません。
第1希望の学校に入学する…それは受験勉強を頑張って来たお子さんにとってとても嬉しいことではありますが、残念ながら思うようにはいかないこともあります。
ただ合格してもしなくてもそれはゴールではなく、長い人生の中で言えば1つの通過点。
もし希望の学校に入れなかった場合でも、次の目標に向け気持ちを切り替えられるよう周りの方たちの適切なフォローは大切です。
受験の厳しさを経験することで学べることは大きいですが、お子さんによっては向き不向きもあるので、中学受験をする際には学校や塾の先生方ともよく話し合い決めるのがいいと思います。
また受験にありがちなことですが、勉強を続けるうちに志望校に入ること自体が目的になってしまうことがあります。
入学後の目標を見失わないためにも、受験が終わった後の中学生活、それ以降の将来についてもイメージしながら勉強を続けるといいでしょう。
まとめ
今回は中学受験のメリット・デメリットについて考えてみました。
中学受験をするかしないか迷われている場合には、これ以外にも通学面でお子さんへの負担はないか、また経済的な面で可能なのかなど、様々な角度から考えてみるといいでしょう。
また中学受験に精通している学習塾の志望校に関する情報というものも大きいです。
塾に通われている場合には、面談などの機会に相談してみるのもおすすめです。
中学受験に関する書籍はいろいろ出ています。迷ったときの参考にどうぞ。
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