小学生・中学生・高校生の勉強

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小学生の国語辞典。おすすめの2冊と選び方

小学生になり必要になるものの中に、国語辞典があります。

国語辞典や漢字辞典というと学校で一括購入している場合もありますが、それは小学校でも使うものなので普段は学校に置きっぱなしになっていることが多く、自宅で意味調べをする際にはやはり自宅用の国語辞典が必要になってきます。

これまで子どもと家庭学習を続けてきて、小学校在学中に国語辞典は成長に応じ2冊はあるといいなと感じています。

今回はこれから国語辞典を購入される方のために、小学生におすすめの国語辞典ということで、買ってよかった2冊とその理由、選び方のコツを紹介します。

 

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小学校低学年~中学年の子どもに身につけて欲しいことは辞典を引く習慣

小学校低学年から中学年の間に使う国語辞典。

この時期の子供に身につけさせたいことは、自分の力で辞書を引く習慣です。

小学校に入学したばかりの頃というのは、知っている漢字はまだ少なく、ひらがなを読む際もどこで区切って良いのかわからないということも。

お子さんたちが慣れるまでは近くで見守り、辞典の引き方の簡単なルールをまずは繰り返し教えてあげることが必要です。

  • 見出し語は50音順に並んでいること
  • ひと文字目が同じ場合は2文字目、2文字目もまた同じ場合は3文字目を見ること
  • 外国から来た言葉はカタカナで書いてあること
  • 『きっぷ』の『っ』のような小さく書く文字は、大きな文字『つ』の後に出てくること
  • 『が・ざ・だ・ば』のような濁音は『か・さ・た・は』のような清音の後ろに、『ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ』といった半濁音は濁音の後ろに出てくること

この様な辞典を引く際のルールはそれぞれの国語辞典の中に掲載されているので、わからないときには確認しながら教えてあげるといいですね。

何度も何度も国語辞典を使ううちに、自分の力で辞典を引くことが出来るようになってきます。

『自分一人でも出来た』という自信がつくと、勉強も楽しくなってきます。

そんな自信をつけてあげるためにも、国語辞典は子供の年齢に合ったものを選んであげたいものです。

 

小学校の間に国語辞典は2冊あるといいなと思う理由は実はそこにあります。

私たち大人の目線で考えると『せっかく国語辞典を購入するのだから…。』と、掲載されている言葉の語彙数が多い国語辞典を選びたくなりますが、そのような辞典では文字が小さいため言葉を探しづらく、小学校低学年~中学年のお子さんにとっては辞書を引くことが億劫になってしまいます。

大人の力を借りずに最終的に自分一人で引けるようになるためには、国語辞典は成長に応じ途中で買い替えるつもりで選んであげるのがおすすめです。

 

小学校低学年~中学年のお子さんにおすすめしたい 小学館『学習国語新辞典』

国語辞典を選ぶ際には、面倒でもお子さんと一緒にぜひ書店で実際に中を確認して欲しいのですが、小学館の『学習国語新辞典』は、このように他の国語辞典と並べて比較したときに各ページがスッキリとしていて読みやすいという印象を受けました。

同じような国語辞典の中には色やイラストがもっとたくさん使われている辞典もありましたが、かえってそのために読みにくくなるということもあります。

低学年~中学年のお子さんが使うのに丁度いい、文字が大きめの辞典。

全ての漢字に読み仮名がついているので、小学1年生から使え、ひらがながスラスラ読めるようになると「これ何て読むの?」とその都度周りの大人に聞くことも減り、早い段階で自分の力で言葉の意味を調べられるようになります。

わが家では小学1年生のときから使いはじめ、この後紹介する2冊目の国語辞典に変えるまで何年も使ったので、今ではこの様にボロボロになっています。

2冊目の国語辞典を購入してからも、新しい国語辞典に慣れるまでは愛着のあるこの国語辞典は近くに置いておき、2冊を使い分けて意味調べをしていました。

(学習国語新辞典のサイズは、箱から出した状態でおよそ縦21.5×横15×厚さ3.5cmです。)

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学習国語新辞典

 

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2冊目の国語辞典におすすめしたい 大修館書店『明鏡国語辞典

子供の成長に伴い、言葉の意味を調べようとしても先ほど紹介した国語辞典には載っていないことが増えてきます。

そうなるといよいよ国語辞典も次の段階。

子供と一緒に今回も書店で国語辞典の比較をしました。

今回はただ国語辞典を広げて比較するだけでなく、同じ言葉を辞典で引き、その違いを比べてみました。

このようにして比較してみると、同じように見える国語辞典にも違いがあることがわかります。

また、これまでは言葉の意味をただ調べるだけでしたが、成長に伴い、言葉の意味を調べたらそれを使った例文を自分でも考えられるようになる必要が出てきます。

子供にとっては、この例文を考えるというのが結構難しいんですね。

お手本になる例文があると、それが参考になり自分でも考えやすくなるのですが、それがない場合は考えるのに時間がかかったあげく、間違った使い方をしていることも。

間違った使い方で覚えてしまっては、せっかく勉強しても意味がなくなってしまいます。

こういった勉強の手助けにもなる辞典…ということで、

言葉の意味がわかりやすくまとめられているだけでなく、その言葉を使った例文が子供から見ても頭にスッと入ってきやすいものを探してみました。

これはわかりにくいという辞典から順番に外していき、最後にどの国語辞典がいいか子供と同時に指さしをしたところ、意見が合ったのが大修館書店『明鏡国語辞典 第二版 』でした。

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実際に使いはじめて良かったと感じた点は、言葉の使い方の例が掲載されているだけではなく、言葉の誤った使い方や敬語についても丁寧に説明されているところ。

 

例えば『喝を入れる』。

『喝』という言葉の意味を調べてみると、その中にこの様に出てきます。

注意「喝を入れる」は誤り。⇨ 活を入れる

続いて『活』という言葉を調べると

活を入れる①気絶した人の息を吹き返させる。②刺激を与えて元気づける。「大声を上げて、たるんだ選手に―」♦注意「喝を入れる」は誤り。

 

また『売る』という言葉を調べてみると、語法の中に

語法「イチゴが売っていたよ」のように、物を主語にした「~が売っている」の形が時に見られるが、文法的には誤り。

と出ています。

言葉の意味を調べたとき、同じ場所にこのように使用する際の注意すべき点についても書かれているので、併せて学べるところもいいですね。

明鏡国語辞典は2冊目におすすめの国語辞典として紹介していますが、中学生以降も引き続き使える内容の辞書だと感じています。

 

明鏡国語辞典のサイズは、ケースに入った状態でおよそ縦18.5×横13.5×厚さ5cm。

先ほど紹介したような誤った使い方や適切でない使い方をしている語句を集めた『明鏡 問題なことば索引』もついています。

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明鏡国語辞典 第二版

 

まとめ

今回は、小学生のお子さんにおすすめの国語辞典ということで、小学館学習国語新辞典』と大修館書店『明鏡国語辞典 第二版 』の2冊を紹介しました。

いろいろ書いてきましたが、もしかするとお子さんの中には「イラストが多い方がいい。」とか「色がもっと使われている方がわかりやすい。」という意見もあるかもしれません。

使いやすさはそれぞれのお子さんによって違うものなので、国語辞典を選ぶ際にはぜひ実際に書店で比較していただき、お子さんと相談しながら納得のいくものを選ぶといいですね。

自分たちの目線で選んだ愛着のある国語辞典がやはり一番だと思います。

 

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